(続きです)

小学校低学年だったと思います。

触ったこともないような、立派なお人形を伯母に貰いました。

るる子04

自分の名前をもじり「るる子ちゃん」と呼び、妺の様に大切に扱っていました。


ーーある日、妹とるる子ちゃんとお医者さんごっこをしていた時のこと。

るる子05

リアリティを追求するあまり(?) ペンを取り出すと…

…嫌な予感しかしません…〣( ºΔº )〣

幼き私は、嬉々としてーー

るる子06

るる子ちゃんの顔に点々と発疹を描き込んだのです…


すぐさま血相を変えて、おばあちゃんが飛んで来ました!! 

るる子07

うちには血の繋がらない祖母がいました(→「おばあちゃん」 )

近所でも、恐くて有名なおばあちゃんでした(笑)

るる子08

ひどく叱られ…私は必死にるる子ちゃんの顔を拭きました。

布でこすると、醜く汚れたるる子ちゃんが、じっとコチラを見つめ返してきます。

るる子09

そこで、私はしでかした事を理解しました。

ぬぐっても、ぬぐっても、油性ペンだったのか落ちず…

その絶望感たるや! 


るる子ちゃんの顔にはシミがしっかり残りました。

罪悪感からか、るる子ちゃんと遊ぶ機会は少なくなったと思います。


そしてずっと、おばあちゃんの言葉が呪いのようにつきまとったのでした。

(おわり)