ゴメンね、るる子ちゃん(後)
(続きです) 小学校低学年だったと思います。 触ったこともないような、立派なお人形を伯母に貰いました。 自分の名前をもじり「るる子ちゃん」と呼び、妺の様に大切に扱っていました。 ーーある日、妹とるる子ちゃんとお医 ...
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(続きです)
触ったこともないような、立派なお人形を伯母に貰いました。
小学校低学年だったと思います。
触ったこともないような、立派なお人形を伯母に貰いました。

自分の名前をもじり「るる子ちゃん」と呼び、妺の様に大切に扱っていました。
ーーある日、妹とるる子ちゃんとお医者さんごっこをしていた時のこと。

リアリティを追求するあまり(?) ペンを取り出すと…
…嫌な予感しかしません…〣( ºΔº )〣
幼き私は、嬉々としてーー

るる子ちゃんの顔に点々と発疹を描き込んだのです…
すぐさま血相を変えて、おばあちゃんが飛んで来ました!!

ひどく叱られ…私は必死にるる子ちゃんの顔を拭きました。
布でこすると、醜く汚れたるる子ちゃんが、じっとコチラを見つめ返してきます。
そこで、私はしでかした事を理解しました。
ぬぐっても、ぬぐっても、油性ペンだったのか落ちず…
その絶望感たるや!
布でこすると、醜く汚れたるる子ちゃんが、じっとコチラを見つめ返してきます。

そこで、私はしでかした事を理解しました。
ぬぐっても、ぬぐっても、油性ペンだったのか落ちず…
その絶望感たるや!
るる子ちゃんの顔にはシミがしっかり残りました。
罪悪感からか、るる子ちゃんと遊ぶ機会は少なくなったと思います。
そしてずっと、おばあちゃんの言葉が呪いのようにつきまとったのでした。
(おわり)